総合的な学習の時間

これまでに学んできた国語,英語,数学,理科,社会の知識を生かして何か書きます.

カオス

ここに2つのグラフがあります。

f:id:takaya-wisdom0616:20160216163040p:plain:w300f:id:takaya-wisdom0616:20160216162923p:plain:w300

これらは何のグラフでしょうか?


気温の変化でしょうか?

震度計の記録でしょうか?

はたまた株価チャートでしょうか?

そして、2つのグラフにはどんな違いがあるでしょうか?


まずは左(スマホだと上)のグラフから説明しましょう。

これは、0から1の間のランダムな値を100個プロットしたものです。

Pythonですが、以下のコードで似たようなグラフが描けます。

import numpy as np
from numpy.random import *
from pandas import *
import matplotlib.pyplot as plt

ts = Series(rand(100))

ts.plot()
plt.show()

要は、テキトーーに描いたグラフってことです。


続いて、右(スマホだと下)のグラフ。

これは

{ \displaystyle
x_{n+1} = ax_n(1-x_n)
}

という漸化式によって求められる { \displaystyle
x_n
}

{ \displaystyle
x_{100}
} まで求めてプロットしたものです。

ただし

{ \displaystyle
x_0 = 0.5, a = 3.95
}

としています。

コードは以下のとおりです。

import matplotlib.pyplot as plt
from pandas import *

xlist = []
a = 3.95
x_0 = 0.49
xlist.append(x_0)

for i in range(100):
    x_n = a * xlist[i]*(1-xlist[i])
    xlist.append(x_n)

ts = Series(xlist)
ts.plot()
plt.show()

これまたテキトーに描きました

と言われても納得してしまうようなグラフですが

実際は1つの式から生み出されているなんて不思議ですね。


一見ランダムなようで、実は法則に従っている。


こういう現象をカオスといいます*1


カオスと言っても

「掃除しなさすぎて部屋がカオスwww」

とか

「TLがカオスすぎるwwwww」

とか

そういう意味のカオスではなく

学術的なカオスです。


3年くらい前からこのカオスに興味があって

卒論のテーマにしようかとも思いましたが

難しすぎて断念しました。


また気が向いたらカオスの話題を書いていこうと思います.


そういえば

はじめて「カオス」という言葉に出会ったのは

遊戯王の「カオスソルジャー」だったなぁ。


おわり。

*1:数学や物理学では、もっとしっかり定義されています