カオス
ここに2つのグラフがあります。
これらは何のグラフでしょうか?
気温の変化でしょうか?
震度計の記録でしょうか?
はたまた株価チャートでしょうか?
そして、2つのグラフにはどんな違いがあるでしょうか?
まずは左(スマホだと上)のグラフから説明しましょう。
これは、0から1の間のランダムな値を100個プロットしたものです。
Pythonですが、以下のコードで似たようなグラフが描けます。
import numpy as np from numpy.random import * from pandas import * import matplotlib.pyplot as plt ts = Series(rand(100)) ts.plot() plt.show()
要は、テキトーーに描いたグラフってことです。
続いて、右(スマホだと下)のグラフ。
これは
という漸化式によって求められる を
まで求めてプロットしたものです。
ただし
としています。
コードは以下のとおりです。
import matplotlib.pyplot as plt from pandas import * xlist = [] a = 3.95 x_0 = 0.49 xlist.append(x_0) for i in range(100): x_n = a * xlist[i]*(1-xlist[i]) xlist.append(x_n) ts = Series(xlist) ts.plot() plt.show()
これまたテキトーに描きました
と言われても納得してしまうようなグラフですが
実際は1つの式から生み出されているなんて不思議ですね。
一見ランダムなようで、実は法則に従っている。
こういう現象をカオスといいます*1。
カオスと言っても
「掃除しなさすぎて部屋がカオスwww」
とか
「TLがカオスすぎるwwwww」
とか
そういう意味のカオスではなく
学術的なカオスです。
3年くらい前からこのカオスに興味があって
卒論のテーマにしようかとも思いましたが
難しすぎて断念しました。
また気が向いたらカオスの話題を書いていこうと思います.
そういえば
はじめて「カオス」という言葉に出会ったのは
遊戯王の「カオスソルジャー」だったなぁ。
おわり。
*1:数学や物理学では、もっとしっかり定義されています